テニスの今季4大大会最終戦、全米オープンが日本時間24日深夜に開幕した。予選3試合を勝ち上がり、全米オープン初出場となった世界ランキング112位の望月慎太郎(木下グループ)は1回戦で、同125位のユーゴ・ガストン(フランス)と対戦予定だ。

対戦成績は1勝1敗。

 望月は、この全米に初出場することで、4大大会すべての本戦を経験することになった。残された全米の本戦出場が決まった時、望月は「ここ(全米)だけ最後に残っていました。ジュニアの時も、そんなにいい思い出がないので、正直良いイメージをもって来たわけではありません。その中で勝ち上がることができて、テニスも良い感じにやれているので一番良いかなという感じです」と、苦手を克服し手応えをつかんだようだ。

 7月に閉幕したウィンブルドンの前哨戦あたりから好調を維持している。ネットプレーが主体の望月だけに、芝コートは最も得意なサーフェスだ。ウィンブルドン前の芝のツアー下部大会で準優勝と4強入り。ウィンブルドンも予選を勝ち上がり、本戦でも自身の4大大会初勝利を挙げた。

 17日に閉幕した全米前哨戦のツアー下部大会でも4強入り。世界ランキングも自己最高の112位にまで上げ、「どの相手とやっても、自分のテニスが戦えるということは実感しているので、自信は出てきているところもあります」。

 以前は完ぺき主義者で、自分のミスが許せなかったが、それも「ベストを尽くして自分のテニスをした結果、負けてしまったらしょうがないなという楽な考え方で自分にプレッシャーをかけすぎないようにメンタル面でもうまく噛み合ってきていると思います」と、好調をアピールだ。

 1回戦で対戦予定のガストンとは、過去、ウィンブルドンの予選で2度対戦している。2021年は望月が勝ち、24年はガストンが勝った。手の内は分かっている。「基本的にディフェンスが得意なタイプの選手だと思います。ドロップショットだったりを使う器用な選手で、足も速いのでなかなか決まらない場面もでてくるかと思うので、そこは期待しません」。

 粘りカウンターを武器にする相手に焦りは禁物で、「早く決めたい!ポイントを終わらせたい!と思うと、悪循環になるので、我慢するところは我慢します。逆に、球はそんなに速くない分ラリーが長くなるので、体力はかなり消耗すると思います。長くなる覚悟を持って、戦いたいです」と気を引き締めている。

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