J1町田は25日、東京・町田市内で天皇杯準々決勝・鹿島戦(27日・Gスタ)に向け、非公開で練習を行った。

 16日のC大阪戦(3〇0)から真夏の5連戦を戦うチームは、次の鹿島戦が4戦目。

黒田剛監督は、開口一番「ちょっと連戦きついね…」と酷暑下での連戦に本音を漏らすと「準備もそうだし、やっぱり気持ち的に余裕を持って1戦1戦臨みたい。ひたすら試合に追い込まれていく感じは嫌だな」と話した。

 23日の横浜FM戦(日産ス)で0―0の引き分けに終わり、リーグ8連勝、公式戦11連勝が止まった。「連勝連勝ってそんなに簡単にはいかないと思っていたけど、やっぱ走行距離とかスプリント回数をみれば、明らかに町田らしくなかった」とチーム全体で疲労が蓄積していると明かした。

 特に走行距離とスプリント回数の多い両WB、望月ヘンリー海輝、林幸多郎の負担が大きいようで「1戦目、2戦目は中3日ではあったけどぐっと上がって乗り越えた。(その後)ガクンと落ちた。少なからず影響が出ているのは、数字を見ても、選手に聞いてもある」と説明した指揮官は、「本当にタフな2人ではあるけど、ちょっと休ませたいのもある。よく考えてあげないと。壊れてしまってからだと遅いんで」と両選手の起用を熟考した。

 「今がまさに力を試されてる時」と定義した指揮官。「みんなでもう1回、誰が出てもできるように再構築していければ」と9月から行われるACLEも見据えて、残り2連戦の総力戦を示唆した。

 鹿島とは2024年のJ1昇格後、Gスタで2戦負けなしの好相性。

しかし指揮官は「王者・鹿島なんで。チャレンジャー精神で胸を借りるつもりで。リスペクトの気持ちを持って精いっぱいぶつかっていきたい」と相手に敬意を示した上で、勝利を意気込んだ。

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