日本陸連は25日、東京・国立競技場で7月6日に行われた日本選手権の男子400メートル決勝で失格となっていた佐藤風雅(ミズノ)の失格を取り消しとしたことを発表。結果を訂正し、佐藤は3年ぶり2度目の優勝となった。
佐藤は1着でゴールしたが、最終コーナーで左足が内側レーンに侵入したと判定され、失格となっていた。大会期間を終えて、記録が訂正されるのは異例。日本陸連によると、ルールの解釈に食い違いがあったという。
ルールの解釈で「一連の接地動作の中でかかとがラインを踏んでいる場合は、踏み越えているとはならない」が正しいところを「接地面となる足が全てラインを越えていた瞬間がある場合は失格となる」と理解していたという。
9月13日開幕の東京世界陸上へ、今回の結果によってワールドランキングに関わるポイントも加算される。現在佐藤は圏外の50位だが、圏内の48位以上になる見通しで、3大会連続の出場が濃厚になった。