大相撲の夏巡業は25日、金沢市総合体育館で行われ、石川県出身の横綱・大の里(二所ノ関)が昇進後初めて地元での巡業に参加した。平日開催にもかかわらず入場券は完売し、4600人が来場。

際立って大きな歓声を浴び「横綱として金沢の巡業に参加できたのはうれしい。この応援を力に来場所いい成績を残して、県民の皆さんの期待に応えられるよう頑張りたい」と力を込めた。

 この日は稽古で幕内・豪ノ山(武隈)に7番連続で取って6勝1敗と貫禄を示し、子供相撲でも胸を出すなど精力的に動いた。24日に父・中村知幸さんが勤務する運送会社「北陸貨物運輸」から贈呈された三つぞろいの化粧まわしでの横綱土俵入りも初めて披露。大の里が太陽、太刀持ちが地球、露払いは月の絵柄で「ありがたいこと。もらった以上はしっかり頑張りたい」と語った。

 26日間の夏巡業も残り6日。「限られた日数を皆勤できるように体調管理をしっかりして、巡業が終わっても、場所前でさらにギアを上げていく。元気な姿を石川県の皆さんに見せられるように頑張りたい」。横綱初Vを狙う秋場所(9月14日初日・両国国技館)へ意欲を新たにした。

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