大相撲の夏巡業は25日、金沢市総合体育館で行われた。石川・津幡町出身の十両・欧勝海(鳴戸)は地元での巡業でフル稼働した。
午前7時前に一番乗りで会場入り。同じく石川県出身の十両・輝(高田川)とともに石川県警から「一日暴力団排除対策官」に任命されて啓発活動を行った。稽古では小結・高安にぶつかり稽古で3分間も胸を借り、髪結の実演にも出演。取組も輝との番外も含め計2番をこなすなど、約7時間奮闘。「忙しくて、疲れましたの一言です」と苦笑いで振り返った。
ただ、地元で大きな声援も浴び「みんなが応援してくれるのは素直にうれしい。元気な姿を見せられたんじゃないかな」と充実感もあった。ぶつかり稽古を終えた高安からは「地元のヒーローですから。本人も一生懸命ぶつかってくれたので、やりがいありましたね」と賛辞も贈られていた。
名古屋場所は東十両3枚目で8勝7敗と勝ち越し。秋場所(9月14日初日・両国国技館)は自己最高位が確実だ。新入幕もかかる場所へ「勝負の年なので。