女優の江口のりこが26日、都内で行われた舞台「また本日も休診~山医者のうた~」(10月23日~11月2日、東京・明治座)の製作発表会見に出席した。

 医師で作家の見川鯛山氏のエッセーが原作。

昭和50年代の那須高原を舞台に、診察所の日常を描く。21年の「本日も休診」に続く、2度目の舞台化だ。

 今作から初参加の江口は、黒のワンピースにピンクのタイツを合わせた華やかな格好で登場したが、顔は終始こわばっていた。というのも、この日、同席した主演の柄本明は、江口が2000年から現在も所属する劇団東京乾電池の座長。脇を固める笹野高史、佐藤B作は柄本と自由劇場時代からの仲。渡辺えりは、江口が劇団の養成所にいたときから見守っていた演劇界の大先輩だ。

 大御所たちとの共演。江口はオファーを受けたときの感想を「先輩方がなんでしょう…すごくて。しんどいなって思いましたけど…」と素直な思いを吐露。続けて「勉強になることたくさんあるし、日に日に楽しみだという気持ちが増しています。毎日楽しんでやっていきたいと思っています」と意欲的。江口同様、今作から登場する渡辺から「今回フクロウや熊など動物がたくさん出るから、動物役で出たいと思わなかった?」と質問されたが、「いや、私は思いませんでした」とバッサリ切り捨て、会場の笑いを誘った。

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