陸上女子800メートルの日本記録保持者・久保凛(東大阪大敬愛高3年)が27日、長野・上田市の菅平高原合宿を公開。代表入りが濃厚となっている東京世界陸上(9月13日開幕、東京・国立競技場)へ「初めてシニアの舞台で日の丸を背負って世界で戦うことができる。

まずは試合を全力で楽しむというところ。あとは初めてだからこそ挑戦して走ることができると思う。自分の長所を生かしたレースをして、ファイナル(決勝)に残れるように頑張りたいと思っています」と意気込みを語った。

 現在は標高約1300メートルの菅平高原で最終調整中。日本新記録(1分59秒52)を樹立して2連覇した7月上旬の日本選手権(東京・国立競技場)前にも行っており、「気温の面でも心肺機能の面でもしっかり鍛えられて走ることができるので、すごく良い環境。心肺機能、持久力、スピードの全て大切な種目が800メートル。今回もすごい800メートルにつながる練習ができているなって思っています」と手応えを語った。

 7月末の全国高校総体(広島)で800メートル3連覇を達成した後は左足が軽度の肉離れを起こしたことで走れない時期もあった。ただ休養やリハビリを経て状態は着実に上がっている。「自分の予想以上にうまく調子も戻せてこれていて、今ちょっとホッとしています。でもまだベストには戻せていないと思う。ここから戻していきたい」。

まずは女子800メートル予選の行われる9月18日へ、自身のペースでコンディションを整えていく。

編集部おすすめ