大相撲の夏巡業は27日、静岡市で行われ、関脇・霧島(29)=音羽山=が相撲を取る稽古を再開した。関脇・若隆景(30)=荒汐=らと計4番取った。

巡業中の取組で右手首を痛め、骨にひびが入っていたため13日から休場。25日に復帰した元大関は、秋場所(9月14日初日、東京・両国国技館)を見据え「もうやり始めないと。手首の感覚を試せた」と収穫を語った。

 患部はまだ万全ではなく、今月中は相撲を取らない予定だったという。だが、巡業中に足首を痛めた若隆景がこの日、土俵に上がった姿に触発されたと明かした。「言い訳しないでやっていたので。僕もそうしようと。1番でも2番でも自分の相撲の感覚を戻せるようにやっていきたい」。先場所は8勝で大関復帰は振り出しに戻ったが、前だけを見て進んでいく。(林 直史)

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