◆バレーボール世界選手権 第6日(27日、タイ・バンコクほか)
1次リーグ(L)H組で既に決勝トーナメント(T)進出を決めている世界ランク4位の日本は、同8位で大会2連覇中のセルビアを3―1で破った。開幕3連勝で組1位通過を決めた。
1次Lの2戦までは世界ランクで格下の相手に苦しんだ。ウクライナ戦でトスが集中した石川は、アタック65本を打った中で、26得点。アタック決定率は40%にとどまり、悔しさをにじませていた。この日の主将は「出だしから」と意識していたようにエンジン全開で、レフトから立て続けに決めた。エースを欠くが、高さのある攻撃陣がそろうセルビアから2Sを連取。第3Sは落としたが、第4Sでは2連続サービスエースで粘る相手を振り切り、15年ぶりのメダルへ前進した。
29日の決勝T1回戦では、開催国のタイと対戦。日本のつなぐバレーも現地では人気があるが、石川は冷静に敵地での戦いを見据える。「タイのホームで歓声もすごいと思う。自分たちと似たようなテンポのいいチームなので、そこに対応し、攻めに行くことは忘れずにやっていきたい」。15年ぶりメダルへ、主将がけん引する。
◆女子のバレーボール世界選手権 1952年に初開催され、日本は60年大会から参加し、準優勝。優勝は3度(62、67、74年)。3年ぶりの開催で、これまでは4年に1度行われてきたが、今年から隔年開催。32チームがA~Hの8組に分かれて、総当たりの1次リーグ(L)を行い、各組上位2チームがノックアウト方式で行われる決勝トーナメント(T)に進む。決勝T1回戦は29日~9月1日、同3~4日に準々決勝、同6日に準決勝、同7日に決勝を行う。