女優・伊藤沙莉(31)が28日、東京・日本女子大で約300人の学生が集まる中、“夏期特別教室”を行った。

 主演映画「風のマジム」(芳賀薫監督、原田マハ原作、9月5日沖縄先行、同12日全国公開)の封切りを控える伊藤。

同作では社内ベンチャーコンクールで沖縄のサトウキビを使ったビジネスをたちあげ、契約社員から社長になった実在の女性を演じた。昨年はNHK連続テレビ小説「虎に翼」で日本初の女性弁護士を熱演。バリバリ働くイメージを与えてきたため、学生のアドバイザー的存在として登場した。

 失敗した時の克服法について聞かれると、演技派女優としての実体験を通していくつも金言が。「失敗は怖いものではない。失敗を経験した人は、人に優しくなれる。失敗から開かれた道は楽しい。失敗しなければ出来ない経験がある。失敗が呼び寄せる幸福もある」と、絶妙な言葉の数々で「失敗の勧め」を説いた。学生たちは、深くうなずきながら聞き入った。

 また人生での壁について「その壁というのは、自分しか気づかないものだとは思うが、自分は壁であることに気づかず進んできた。9歳の子役時代からやってきたが、家族に『すごいね』とほめられたい一心だった。

このモチベーションは今も変わらない」と話していた。

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