8月30日の札幌2R・2歳未勝利(芝1800メートル=7頭立て)は、2番人気のノチェセラーダ(牡、栗東・杉山佳明厩舎、父ドレフォン)が、ゴール前で鋭く差し切ってデビュー2戦目で初勝利を飾った。09年の独オークス、10年のバーデン大賞などG1を2勝しているナイトマジックを祖母に持つ血統馬。

勝ち時計は1分52秒2(稍重)。

 3番枠からスタートはひと息で後方からとなった。少頭数で前半1000メートル通過1分3秒2のスローペースで流れたなか、3コーナーから仕掛けて前へ進出。4コーナーでは3番手まで押し上げて、直線でも脚を伸ばして、ゴール前でアッカンを首差とらえた。

 横山武史騎手は「返し馬からかなり緩くて、馬場もうまくつかめている感じではなかったんですけど、今日は能力だけで勝ち切ってくれたかなという感じです。体もまだまだですし、気持ちも若くて、そのへんが成長してきてくれれば、もっともっと奥がありそうなので、長い目で見てあげたいなと思います」と、素材の良さを評価した。

 杉山佳調教師は「長くいい脚を使ってくれて、スタミナがありますね。血統的にも長いところを走れそう。栗東に戻しますが、早い時期に勝ってひと息入れられてよかったです」と喜んだ。

編集部おすすめ