毎夏恒例の日本テレビ系チャリティー番組「24時間テレビ48―愛は地球を救う―」が31日、東京・両国国技館で放送を終えた。チャリティーマラソンランナーのSUPER EIGHT・横山裕(44)は、105キロを完走。

「マラソン子ども支援募金」だけで7億円を集めた。体調不良により急きょ、生放送を欠席したKing&Prince・髙橋海人(26)の代役として、Travis Japan・松田元太(26)が番組を盛り上げた。

 チャリティーマラソンが始まったのは、タレント・間寛平がランナーを務めた1992年の第15回から。以降、目玉として定番化しているが、近年の酷暑での実施には疑問の声も上がっている。

 今年は2日連続、猛暑日で開催となり、同局も暑さ対策を強化。人体が感じる暑さの総合的な負担を数値化した「WBGT」の計測回数を例年より増やすなど安全面を徹底。横山は休憩をはさみながら力走し、SNSでは「#ヨコ完走祈願」のハッシュタグと応援が拡散された。一方で「この暑さだと感動よりも心配が勝つ」「企画を見直すべき」など賛否両論が渦巻いた。

 総合司会の羽鳥慎一アナは放送前、本紙の取材に「普段(自身が出演する)番組で『暑さが厳しい時間帯の外出は控えて』と呼びかけているのに、従来通りマラソンをやるのは矛盾していると声が上がるのは当然。考えないといけない」と葛藤を口にしていた。

 開催時期の後ろ倒しや屋内走行、代替企画放送などの選択肢も考えられるが、番組関係者は「30年以上続くマラソンは番組の柱。それに代わる企画を立てることは容易ではない」と語る。

気候変動という地球規模の課題にどう向き合うか転換点を迎えている。

編集部おすすめ