毎夏恒例の日本テレビ系チャリティー番組「24時間テレビ48―愛は地球を救う―」が31日、東京・両国国技館で放送を終えた。チャリティーマラソンランナーのSUPER EIGHT・横山裕(44)は、105キロを完走。
チャリティーマラソンが始まったのは、タレント・間寛平がランナーを務めた1992年の第15回から。以降、目玉として定番化しているが、近年の酷暑での実施には疑問の声も上がっている。
今年は2日連続、猛暑日で開催となり、同局も暑さ対策を強化。人体が感じる暑さの総合的な負担を数値化した「WBGT」の計測回数を例年より増やすなど安全面を徹底。横山は休憩をはさみながら力走し、SNSでは「#ヨコ完走祈願」のハッシュタグと応援が拡散された。一方で「この暑さだと感動よりも心配が勝つ」「企画を見直すべき」など賛否両論が渦巻いた。
総合司会の羽鳥慎一アナは放送前、本紙の取材に「普段(自身が出演する)番組で『暑さが厳しい時間帯の外出は控えて』と呼びかけているのに、従来通りマラソンをやるのは矛盾していると声が上がるのは当然。考えないといけない」と葛藤を口にしていた。
開催時期の後ろ倒しや屋内走行、代替企画放送などの選択肢も考えられるが、番組関係者は「30年以上続くマラソンは番組の柱。それに代わる企画を立てることは容易ではない」と語る。