歌舞伎俳優の坂東玉三郎が1日、公式サイトを更新。8月11日、歌舞伎座「八月納涼歌舞伎」の第2部「火の鳥」を公演中止した理由について、くるぶしの痛みで歩行困難だったと明かした。
当日、痛み止めを服用して歌舞伎座に向かい、支度を済ませていたが、「痛みが引かず、歩行が困難となり、やむなく休演となってしまいました」。翌12日は当初から休演日だったため、治療に専念して13日から復帰した。歌舞伎ファンに向けて「劇場と自宅の往復だけの毎日で体調管理に気を付けて精一杯努めてまいりました。にも関わらず、皆様にご心配、ご迷惑をおかけしましたこと、本当に申し訳ございませんでした」と謝罪した。
さらに「私が皆様に申し訳ないと思いましたのは、お時間を割き、遠方からご来場下さった方も沢山いらっしゃいますでしょうし、往復の事や、お宿の予約をなされた方もおありかと存じますのに、開演直前になって『火の鳥』だけ上演できませんでしたこと、お詫びだけでは済まない、払い戻しだけでは済まないという思いです。そのような皆様のことを考え、本当に心を痛めております」と思いをつづった。
新作歌舞伎「火の鳥」は玉三郎と成長著しい若手の市川染五郎、市川團子の共演でも注目され、開幕前からチケットが完売する人気ぶりだった。