俳優の横浜流星が主演するNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(日曜・午後8時)の第33話が8月31日に放送され、世帯平均視聴率8・2%を記録したことが1日、分かった。(数字は関東地区、ビデオリサーチ調べ)
初回は12・6%でスタートした今作。
大河ドラマ64作目となる同作は日本のメディア産業、ポップカルチャーの礎を築き、時にお上に目を付けられても面白さを追求し続けた「江戸のメディア王」蔦屋重三郎の生涯を笑いと涙と謎に満ちた物語として描く。連続テレビ小説「ごちそうさん」(2013年)や大河ドラマ「おんな城主 直虎」(2017年)などを手がけた森下佳子氏が脚本を担当。NHKドラマ初出演の横浜が主人公を演じる。語りは蔦重らを見守る吉原の九郎助稲荷(くろすけいなり)として出演の綾瀬はるかが担当する。
第33話は「打壊演太女功徳(うちこわしえんためのくどく)」。打ちこわしが発生し、蔦重(横浜流星)は、意次(渡辺謙)のもとを訪れ、ある策を進言する。一橋邸では治済(生田斗真)が定信(井上祐貴)に、正式な老中就任を告げるが…という展開だった。
今回は歌手の新浜レオンが大河初出演。江戸浄瑠璃(三味線と節を付けた語りによる劇場音楽)の流派の一つである「富本節」の太夫(語り手)である富本斎宮太夫(いつきだゆう)役で、劇中でも美声を響かせた。昨年、念願だったNHK紅白歌合戦に初出場した新浜。