フランスのジュエリーブランド「ショーメ」が1日、大阪・夢洲の大阪・関西万博フランス館でエキシビション「ショーメ、自然美への賛歌」のオープニングイベントを開催し、お笑いタレントのヒコロヒーが、日向坂46元メンバーの女優・齊藤京子とともに同ブランドを身にまとって登壇。ハイブランドのゲストモデルとしての自分と芸人としての自分のはざまで葛藤する様子を見せた。

 オフホワイトのドレスでステージに立ったヒコロヒー。隣では齊藤が堂々と撮影に応じている。劇場やテレビ局のスタジオと勝手が違うのか、唇をとがらせて緊張感を隠せない様子だった。「愛を感じるものは?」という質問に齊藤が先に「家族です。どんな時でも相談に乗ってくれたりとか」と答えた。

 おそらくこの短い時間でヒコロヒーは「ハイブランドのモデルであるべきか、芸人であるべきか」と自問自答したことだろう。アンサーはこうだった。

 「自分への愛というところで、好きなものを食べて、好きなものを飲んで。焼きそばが好きなので、焼きそばへの愛ということにさせてください」

 どっちつかずの回答で、会場に集まった30人ほどの関係者や報道陣のうち、短く笑ったのは1人だけ。ほぼ沈黙が支配したステージに背を向けると、全く手応えをつかめなかった様子のまま、うつむき気味に去っていった。

 エキシビションはフランス館でこの日に開幕。10月13日まで。

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