日本陸連は2日、東京世界陸上(9月13~21日、東京・国立競技場)の日本代表選手80人を発表。男子100メートルは桐生祥秀(日本生命)、守祐陽(大東大)、サニブラウン・ハキーム(東レ)で、加えて男子400メートルリレーのメンバーに大上直起(青森県庁)、井上直紀(早大)、小池祐貴(住友電工)、柳田大輝(東洋大)、清水空跳(星稜高)が入った。
日本陸連の山崎一彦強化委員長は「まず私たちは最終日のリレーはメダルがとりたい。総力戦でメダルをとる。その中で選択肢をとにかく増やしていく判断です」と選考理由を明かした。柳田と清水は混合1600メートルリレーでのエントリーだが「男子400メートルリレーで選考しています。WAの規定ではリレー登録メンバーから出走できる」と説明した。
柳田は今季、5月のセイコー・ゴールデングランプリ(東京)、アジア選手権(韓国)で優勝など好調だったが、世界陸上の代表選考を兼ねた7月初旬の日本選手権(東京)はまさかの不正スタートで失格。8月中旬のアスリートナイトゲームズ(福井)で参加標準記録に届く10秒00(追い風0・3メートル)をマークしたが、代表争い3番手だったサニブラウンの9秒96は記録の有効期間内に越えられず、個人での代表入りは逃していた。柳田の選出理由について「日本選手権ではフライングでしたが本当に力がある選手。アジア選手権のチャンピオンで参加標準記録も突破している。ワールドランキングでも遜色ない」と説明。
星稜高の2年で7月の全国高校総体(広島)で10秒00(追い風1・7メートル)をマークした期待の新星、清水についても「日本選手権では準決勝で敗戦しましたが、インターハイはすばらしい記録で走った。我々としては未知数をどれだけ引き出せるか。