◆テニス ▽全米オープン(1日、米国・ニューヨーク)
2018、20年優勝で、世界ランキング24位、第23シードの大坂なおみ(フリー)が、同3位で2023年優勝、今年の全仏優勝のコリ・ガウフ(米国)に6-3、6-2のわずか64分で快勝し、全米では5年ぶりのベスト8に進出した。日本女子が、4大大会でトップ3シードから金星を挙げるのは、2006年全仏1回戦で、第3シードのナディア・ペトロワ(ロシア)を破った森上亜希子以来19年ぶりだ。
過去、4大大会で、大坂自身や伊達公子が上位シードになったことはあるが、相手として上位3シードと対戦し、金星を挙げた日本女子は少ない。1973年全豪準々決勝で、沢松和子が第3シードのバージニア・ウェード(英国)を破ったのが最初だ。
次に、伊達公子が、1994年全豪準々決勝で、第3シードのコンチタ・マルティネス(スペイン)を破った。伊達は、1996年ウィンブルドン4回戦で、同シードのマルティネスに再び勝っている。これに森上を加え、トップ3シード撃破は過去4回しかない。
4大大会4度の優勝を誇る大坂が、4大大会で上位3シードを破っていないのは不思議かもしれない。過去、日本女子が4大大会で上位3シードと対戦したのは58回。通算4勝54敗だ。大坂は、実は、過去2回しか上位3シードとの対戦がない。自身が上位3シードにランクされたときが7度あり、その時は、上位に勝ち上がらないと対戦できない。しかし、その内、ベスト8に到達できたのは2021年の全豪だけで、優勝に導いた。