「メイショウ」の冠名で知られ、今年8月に個人馬主として史上初のJRA通算2000勝の大記録を達成した松本好雄さんが8月29日未明、すい臓がんのため死去していたことが9月1日、分かった。87歳だった。

 2010年の京都大賞典、日経新春杯の重賞2勝を挙げたメイショウベルーガなどを管理した元調教師の池添兼雄さんは「本当、ものすごくお世話になった方です。ありがとうございます」と感謝の言葉を述べた。

 「メイショウ」の馬で重賞を5勝。池添さんは「ベルーガで勝たせていただきました。(22年に阪神牝馬Sを勝った)メイショウミモザも縁の深い三嶋牧場の馬でした。感謝の思いでいっぱいです」と振り返った。

 8月23日に松本オーナーが2000勝を達成した際に電話をしたという。「お祝いの電話をして、そのときは元気そうな声だと思ったのですが…。『ありがとう、皆のおかげです』と言っておられました。あれから、すぐのことなので、ものすごくショックです」と突然の訃報(ふほう)を受け止めきれない様子だった。

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