◆第57回不来方賞・Jpn2(9月2日、盛岡競馬場・ダート2000メートル、不良)

 昨年からJpn2に格上げされた3歳馬によるダート重賞に12頭が出走し、戸崎圭太騎手が騎乗した1番人気のナルカミ(牡、美浦・田中博康厩舎、父サンダースノー)が逃げ切り、3連勝で重賞初挑戦Vとなった。同馬は昨年11月に2・0秒差をつける大差勝ちでデビュー。

2戦目は7着に敗れたが、美浦への移籍初戦となった3歳1勝クラスでV。古馬と初対決だった6月のいわき特別では5馬身差をつける圧巻の内容で、今回の交流重賞に臨んでいた。なお、同馬には、ジャパンダートクラシック・JpnI(10月8日・大井競馬場、ダート2000メートル)への優先出走権が与えられた。勝ちタイムは2分1秒2。

 2着は4番人気のハグ(高杉吏麒騎手)。3着に2番人気のメイショウズイウン(武豊騎手)が続き、JRA勢が上位を独占した。

 戸崎圭太騎手(ナルカミ=1着)「まずは勝ててホッとしています。勝たないと次の大舞台に行けないのでプレッシャーはあったけど、無事に勝つことができて、よかったです。

 (レースプラン)ハナにこだわっていなかったのですが、行きっぷり、勢いが良かったので、行った方がいいリズムで運べると思って、逃げの手を選択しました。ずっと楽な手応えで走ってくれました。

 (4コーナーでは)手応えがあって大丈夫とは思ったけど、ゴールまでは確信が持てなかったです。

 (坂井瑠星騎手が騎乗した)新馬戦が印象的で強い勝ち方でした。

乗せていただく前から、いい馬だなと思っていました。能力に関しても成長を続けていて、今後がますます楽しみになりました。1番人気に応えることができて、うれしいです。今後も応援をよろしくお願いします」

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