◆プロボクシング ▽WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ12回戦 井上尚弥―ムロジョン・アフマダリエフ▽WBO世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 武居由樹―クリスチャン・メディナ▽WBA世界ミニマム級(47・6キロ以下)王座決定戦12回戦 高田勇仁―松本流星(9月14日、名古屋・IGアリーナ)

 世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32)=大橋=が2日、横浜市の所属ジムでWBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(30)=ウズベキスタン=との防衛戦に向けた練習を公開。シャドーボクシングとミット打ちを1ラウンドずつ披露した。

 試合当日は、来年5月頃に東京ドームでの対戦が計画されているWBC&IBF世界バンタム級統一王者の中谷潤人(27)=M・T=が来場する。井上は「気にはしないですね。ただ、着々とその日に向けて進んでいってるなっていうのは自分も感じます。あと2戦もしっかりやり過ごさないといけない」と発言。中谷戦まで、アフマダリエフ戦と12月にサウジアラビアで計画されいている防衛戦の「あと2戦」であることを改めて明言した。

 大橋ジムの大橋秀行会長(60)は、中谷の家族4人とM・Tジムの村野健会長の計5人を名古屋決戦に招待したことを明かし「来たるべき日に備えて、5人にちゃんと前(の席で)見てもらえるように」と話した。中谷は日本時間1日に発表されたWBA(世界ボクシング協会)の最新の世界ランキングでスーパーバンタム級の1位にランクされた。近くバンタム級王座を返上する意向も表明している。次戦は未定だが、すでに井上と同じスーパーバンタム級への転級を見据えたトレーニングに取り組んでいる。

 井上にとって、「キャリア最大の強敵」アフマダリエフとの一戦は、中谷戦実現へ向けても負けられない大一番となる。

 「過去イチ」のコンディションをアピールした井上は「今回、自分の中のテーマとしては、どんな勝ち方でも必ず勝ちを手にするという気持ち。KOにこだわらず、しっかりと勝つことだけを目的として試合を進めていきたい。

その全てを名古屋で見届けてほしいなと思っています」と決意を述べた。

 戦績は井上が30戦全勝(27KO)、アフマダリエフが15戦14勝(11KO)1敗。

 試合はNTTドコモの映像配信サービス「Lemino」で無料配信される。

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