車いすテニスの今季4大大会最終戦、全米オープンが2日に開幕する。2024年パリ・パラリンピック男子シングルス金メダルで、世界王者の小田凱人(東海理化)は、今大会に、男子の国枝慎吾(ユニクロ)、女子のディーデ・デフロート(オランダ)に次ぐ史上3人目のシングルスでの生涯ゴールデンスラム(4大大会全制覇とパラリンピック金メダル)の快挙がかかる。

 全米は過去2度の出場で、ベスト8が最高成績だ。決勝進出さえないが、小田は「数字だけ見るとあまり結果は出ていないが、感覚的には全然嫌なイメージとかはない」と気にかけてない。それどころか、ゴールデンスラムの快挙にも「まぁ、いけるっしょ!」と、小田節がさく裂だ。

 車いすテニス史上、男子シングルスで生涯ゴールデンスラムを達成したのは、国枝だけ。その偉大な歴史に肩を並べるときが来た。「僕が一選手として車いすテニス界の変化の中心にいたいと少し前から思っている。30~40年後に振り返ったときに、2024~2025年に車いすスポーツがガラッと変わったと思ってもらいたい」。

 まずは2日に、グスタボ・フェルナンデス(アルゼンチン)と組んだダブルスで、第2シードに挑む。シングルスの1回戦は、世界ランキング8位のケーシー・ラッツラフ(米国)と対戦する。過去の対戦は9戦全勝で、1セットも失っていない。

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