8月31日に閉幕したバドミントンの世界選手権(フランス・パリ)男女日本代表が2日に帰国し、女子ダブルスで銅メダルを獲得し、同大会を最後にペアを解消した「シダマツ」こと志田千陽、松山奈未組(再春館製薬所)が都内のホテルで帰国会見に臨んだ。

 会見ではサプライズでサンリオの人気キャラクター「クロミ」が登場し、ぬいぐるみを手渡されると、志田は大はしゃぎ。

松山もうれしそうに手に取り、場が一気に和んだ。ペアラスト大会を終え心境を聞かれた志田は「最後に残るものが残せて良かったし、メダル以上にシダマツとして試合の内容がすごく良かったと思っていて、本当にすごい楽しい大会になったので、スッキリした気持ちの方が大きい」と話し、松山は「終わった瞬間は悔しさと悲しさとかいろいろあったんですが、それはすべてコートに置いて、今は本当にやりきったなと思いますし、悔いなく終われた」と充実感に浸った。

 7月にペア解消を発表した。2人で挑むラストの大会となった世界選手権だったが、4度目の挑戦で8強の壁を打ち破って初のメダルとなる銅メダルを獲得した。夏のパリ五輪で銅メダルを獲得した思い出の地で、14年からペアを組み約11年の集大成で有終の美を飾ってみせた。志田は「(準々決勝の)韓国戦はしっかり準備して勝てたので良かった。自分たちがやってきたことが出せた」と振り返った。

 今後、志田は混合ダブルスで五輪2大会連続銅メダルの五十嵐(旧姓東野)有紗とペアを組み、松山も競技を続行する。志田は「自分たちは一からのスタートで難しいかもしれないけど、世界一だったりとか大きい目標に向かってもう1回挑戦する覚悟を持って頑張れたらいいなと思う」と新たな目標を掲げた。

編集部おすすめ