バレーボール男子 強化試合第1戦(2日、東京・有明アリーナ)

 世界選手権(12日開幕)に向けた壮行試合で、世界ランク5位の日本は同15位のブルガリアに3―0で快勝した。公式戦ではないため、第4セット(S)まで行われた。

この日24歳を迎えた高橋藍(サントリー)がチーム最多15得点で攻守で躍動。勝利後はチケット完売の1万3703人の大観衆とチームメートにケーキで祝福された。「実は誕生日で~す」とおどけつつ「これだけの多くのファンの皆さんの前で誕生日を迎えることができてうれしいし、今日は勝つことができて(自分への)いい誕生日プレゼントになりました」と快勝に喜んだ。

 “主役”を演じきった。第1Sから相手の前に落とすショートサーブでエースを取ると、レフトからの緩急をつけたスパイクを決めた後には右手でスパイスを振りかける動作で「うまさ」をアピール。第3Sにはバックアタックを立て続けに決めて鳥の羽根に見立てて両手を広げ、攻撃の「高さ」を表現した。スパイク後の“スパイス”動作は相手のブロックタッチをアピールする動作と似ているが「うまい最後の味付けみたいな。肘を(立てて)こうしているので(違う)」と“力説”。「1セット目からいいプレーもありました。課題も出たのでいい強化試合になった」と充実の表情だ。

 世界選手権まであと2週間を切った。3日にブルガリア(有明アリーナ)、6、7日にイタリア(千葉・ららアリーナ東京ベイ)との実戦を経て、1974年大会の銅以来の表彰台が懸かる世界選手権に挑んでいく。

藍は「いろんなことに挑戦して24歳になって、さらに成長していきたい。明日もファンの皆さんに勝ちを届けます」と大暴れを予告した。

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