サッカー日本代表が来年3月23~31日のインターナショナルマッチウィーク(国際試合期間、2試合予定)で欧州遠征を計画していることが11日、分かった。遠征中のどちらか1試合で欧州のW杯優勝国とテストマッチを組む可能性を探っていることも判明。

来年6月開幕の北中米W杯まで3か月という時期に、貴重な腕試しの場となりそうだ。フランス、イングランド、スペイン、ドイツ、イタリアのV経験国の欧州予選など動向を注視し、今後交渉を進めていくとみられる。

 FIFAランクで17位の日本は世界各国から対戦相手として人気があり“引く手あまた”だ。日本協会の宮本会長は「欧州だけでなく、南米でもアフリカでも、FIFAの総会などに行けば『日本とやりたい』と言ってくれる国はたくさんある」と証言した。日本が遠征することで、よりレベルの高い相手との試合が可能になるという見方もできる。

 22年カタールW杯では優勝経験国のドイツ、スペインを破り、世界を驚かせた。23年9月にも敵地でドイツに4―1で勝ち、森保ジャパンの評価をさらに上げた。また、前回W杯でアジア勢3か国(日本、韓国、オーストラリア)が1次リーグを突破し、本大会出場国にとってもアジア対策の重要度は増している。日本を見る世界の目が変わり、マッチメイクにも追い風となっている。(サッカー担当キャップ・岩原 正幸)

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