◆明治安田J1リーグ▽第29節 横浜FM0―3川崎(13日・日産スタジアム)

 川崎が3―0で神奈川ダービーを制し、今季初のリーグ3連勝で7位に浮上した。前半4分、FW伊藤が左足で先制点。

ルヴァン杯を含め公式戦6戦連発7ゴールとなり「うれしい。切り返しが効くと思って、いいところに入った」と声を弾ませた。その後も好機をつくった絶好調男は「これを好調というだけにせず、スタンダードな活躍と思ってもらえるように。勝ち進むだけ」と、リーグ残り9試合を見据えた。

 後半17分にはFWエリソンがPKを決めて、追加点を奪った。残り時間を数的優位の中、後半アディショナルタイム8分にはFW宮城が右足でダメ押しの3点目を決めた。

 試合後、長谷部茂利監督は「ゲームそのものは、入りも良かった。本当に久しぶりにいいゲームができて、いい結果が取れた。相手に退場者が出たとはいえ、自分たちが攻守にわたって(良さが出た)。切り替えで相手に分がある時間帯もあったが、多くの時間で自分たちのプレーができた」と満足そうに振り返った。

 MF脇坂主将は「立ち上がり5分、相手に圧力をかけていこうというところで、攻撃でも守備でも相手を背走させて、自分たちが前向きで走ってチャンスを作っていこうというところだった。その通りに、際くんが奪った瞬間、相手の背後にボールを落として達哉が立ち上がりに決めるという、狙い通りの入りができた」と先制の場面を振り返った。

 またキャプテンは「前半のうちに追加点を取れればよかった。そこはまず課題として挙がる。取らないと、相手の時間で10分くらい押し込まれる展開もあった」と指摘しつつ、「ただ2点目のところは、しっかり相手のボールを奪って、PKまで持っていき、決めることができた。3点目も取れたし、ゲームトータルとして良かった」と総括した。

 12日の試合では首位・京都、柏、神戸、町田、広島と上位勢が引き分けた。脇坂は「昨日のゲームで、上のチームが勝ち点をあまり詰めなかったというのはみんな分かっていたと思う。そういったゲームを自分たちはものにしていくしかないので、今日はそれが達成できたが、また次が来る。準備をし続けること、そのゲームをものにしていくことが大事だと思うので、またいい準備をしたい」と気を引き締めた。

 守っては、リーグでは6月14日・横浜FC戦(ニッパツ)以来となる10試合ぶり無失点で終えた。GK山口は「毎試合、無駄な失点を減らして、複数得点でクリーンシートで終わることが目標なので。それに対して最近はずっと失点が多く課題にしていたので、今日はやっとクリーンシートができた。(無失点は)GKにとってベストな結果」とうなずいた。

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