来年2月1日に、国立文楽劇場で三代目笑福亭三喬を襲名する笑福亭喬若が22日、襲名あいさつのため、師匠の笑福亭松喬とともに大阪市の報知新聞大阪本社を訪れた。

 喬若は顔が似ていることから「落語会の松坂大輔」を自称しており「上方落語界の松坂大輔でございます。

落語しかできない男でございますので、引き続きご協力のほどよろしくお願いしたいと思います」と緊張気味にあいさつ。巨人ファンということもあって野球談議に花を咲かせつつ、師匠の松喬は「私が30年名乗らせていただいた三喬という名前を、来年から筆頭弟子が継ぐことになりました。スポーツ紙的に言うと、2軍から1軍に上がって20番台ぐらいの背番号をつけるというような感覚。どんどん大きくしてくれることを期待するのみです」と後押しした。

 喬若は、1998年4月に、七代目笑福亭松喬(当時・三喬)に入門。襲名の話は9年前に、松喬が襲名した時から「三喬は喬若に」と告げられていたが、コロナ禍もあり、このタイミングでの襲名にいたった。子供が大好きな喬若は、襲名披露公演初日で「初天神」を予定している。「子どもがたくさん出てくるような落語をこれからもやっていきたい。人情噺(ばなし)や古典落語をやっていきたいと思います」と決意表明した。

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