◆明治安田J1リーグ▽第31節 清水0―0浦和(23日・アイスタ)

 清水はホームで浦和と対戦し、スコアレスドローで終えた。20日のアウェー・京都戦(1〇0)から中2日。

先発5人を入れ替えて臨み、序盤は多くの決定機を迎えたが4試合ぶりの無得点に終わった。一方守備は隙を与えず、J1では18年11月以来、7年ぶりの3試合連続完封。これで5戦負けなしとなり、勝ち点は40に到達した。

 健闘したが“満点”とは言えなかった。シュート数は8―16。会見に登壇した清水・秋葉忠宏監督は「評価に値するゲームだが、監督としてはジレンマを感じる。残留する、中位を目指すならこのフットボールでいいが、いずれチャンピオンを目指すならこのフットボールは望んでいない。ただ殴られ続けるのでは成長の速度も上がらない」と悩ましげな表情で振り返った。

 京都遠征から中2日、指揮官はMF小塚和季を今季リーグ初先発に起用するなど5人を入れ替えてスタートさせた。序盤はボールを支配し、複数回好機を迎えた。前半38分にはFW北川航也のクロスに反応したMF山原怜音が右足で狙うも仕留めきれず。後半はFW高橋利樹、MF乾貴士らが投入されたが押し込まれる場面が多く、守備に追われ続けた。

秋葉監督は「1つ(マークを)外せばチャンスという所でつぶされる。守備で力を使わされ、大事な所で力が残っていないのか」と首をかしげた。

 それでもGK梅田透吾の好守連発や最終ラインの踏ん張りで勝ち点1は守った。前半41分、振り向きざまの決定的シュートを横っ飛びでセーブするなど、役目を果たした守護神は「(勝ち点)3がほしいけど、最低限1を取るのは大事なこと」とうなずいた。これで先発した7月以降の公式戦は9試合で7度目の無失点と絶好調だ。

 次は中3日で27日にアウェー・神戸戦を迎える。11位からさらに上を目指して、残り7試合を戦い抜く。

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