21日に亡くなったバレーボール女子VリーグKUROBEの元監督、丸山貴也(まるやま・たかなり)さん(享年63)の葬儀・告別式が東京・町田市で営まれ、72年ミュンヘン五輪金メダルの森田淳悟さん、92年バルセロナ五輪代表の大竹秀之さんらが参列した。丸山さんは筑波大バレー部時代に、日立のコーチに就任。

その後、小田急、KUROBEなどの監督を歴任した。

 丸山さんの妻で、84年ロサンゼルス五輪銅メダルの由美さんによると、8月14日、検査の結果、「たぶん小腸がんだろう」と告げられたという。9月3日に入院し、21日に死去。「病名が分かってから38日でした。何が起こったのかという感じでした。ちょっとせっかちなところがあったので、急ぎすぎたのかもしれません」と涙を流した。

 それでも、丸山さんは監督を務める江戸川大の練習のため8月16日まで、コートに立った。選手たちは、丸山さんのユニホームとシューズをベンチに置いて、現在行われている関東大学リーグを戦っている。「いつも選手たちのことを考え、選手たちのことばかりを話していました。学生時代はプレーヤー、その後は指導者となって活躍し続け、バレーボール一筋の人でした。私たちは夫婦であり、親友で、本当にいろんなことを話してきました。一言で言い表せないくらい大切な存在でした」とあいさつで、丸山さんへの思いを述べた。

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