バレーボール女子VリーグKUROBEの元監督、丸山貴也(まるやま・たかなり)さんが21日午前、がんのため亡くなった。63歳だった。

長野県出身。妻は、84年ロサンゼルス五輪バレーボール女子銅メダルの丸山(旧姓・江上)由美さん。通夜は26日午後6時、葬儀・告別式は27日午前10時30分から、いずれも東京都町田市原町田1―6―28、コムウェルホール町田駅前会堂けやきで。喪主は由美さん。

 丸山さんは、筑波大バレー部時代に、日立のコーチに就任。由美さんが小田急の監督に就いた86年に結婚。その後、小田急、KUROBEなどの監督を歴任、KUROBEでは先に次女・紗季(現在はビーチバレー選手)が入団しており、親子で師弟関係となった。

 23年からは関東大学リーグ2部・江戸川大学の指揮を執り、由美さんがコーチを務めていた。この日、江戸川大は都留文科大との試合を3―1で勝利。コーチで日立の選手だった横野(旧姓・永富)有紀コーチは「相性のよくない相手だったんですが、丸山さんが指導した夏場の練習が生きた結果だと思います」としみじみ。試合後に丸山さんのことを伝えると、選手たちは号泣したという。

 由美さんは、スポーツ報知の取材に「バレー界でいくつものチームでよく頑張ってくれたと思います。

私たちは夫婦であり、親友でもありました」と貴也さんへの思いを語った。がんが見つかったのが8月14日で、9月3日に入院したばかりだった。

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