バレーボールの国内最高峰の大同生命SVリーグ女子で昨季準優勝のNECレッドロケッツ川崎(NEC川崎)が27日、ホームタウン川崎市のショッピングモールで「LIFT OFF!発射式」と題した壮行会を開いた。1000人近くのファンや、通りすがりの市民が選手を一目見ようと集まり、大盛況となった。
日本代表で活躍したアウトサイドヒッター・和田由紀子は、特設のレッドカーペット上でポーズを決めて入場すると、ひときわ大歓声を浴びた。人気上昇中のクールな23歳は「町で結構声をかけていただくんですけど、今までバレーボールを見ていなかった方が試合を見てくださって、試合が終わっても、こうして顔を覚えていてくださることはすごくありがたいですし、今まではなかったことです」と反響の大きさを実感した。
日本代表活動ではネーションズリーグ、世界選手権でともに4位。目標のメダルには届かなかったが、世界選手権では石川真佑(ノヴァーラ)に続く、佐藤淑乃(NEC川崎)と並んでチーム2位タイの100得点をたたき出した。日本の得点源として成長し「勝ちきることの難しさを感じたシーズンでしたし、その分、メダルへの可能性もたくさん感じたシーズンでした」と振り返った。
8日に遠征から帰国後は、ようやく1週間ほどのオフを過ごした。「家族で三重県の伊勢志摩に旅行に行きました。ゆっくりできました」とリフレッシュできた様子。10月11日のSAGA久光とのホーム開幕戦へ「チームとしての優勝の目標と、1選手としては突き抜けられる選手になりたい。世界で勝つために、まずは日本のリーグでしっかり結果を残すことが大事。日本の中でも突き抜けている選手がチーム内に多くいると、お互いに高め合っていけると思うので。頑張りたい」と世界一を目指し、成長を続けるつもりだ。