大相撲 ▽秋場所14日目(27日、東京・両国国技館)

 元大関で西十両13枚目・朝乃山(高砂)が11勝目を挙げ、十両の優勝争いでトップと1差を守った。西同5枚目・藤青雲(藤島)に立ち合いで頭からぶつかり、力強く押し出した。

「昨日がふがいない相撲だったので、思い切りいこうと思った」と気合十分の表情で振り返った。

 13日目は錦富士(伊勢ケ浜)に立ち合いから圧倒され、完敗だった。部屋に戻ると、取組の映像を見返すなど、悔しさに真っ正面から向き合い「何もできなくて完敗だった。昨日の分も今日、明日にぶつけようと思った」と奮い立った。

 優勝争いは2敗の朝白龍(高砂)を3敗で朝乃山、錦富士(伊勢ケ浜)が追いかける展開となった。「優勝? (朝)白龍です。頑張ってもらいましょう」と弟弟子を立てたが、千秋楽の結果次第では三つどもえの優勝決定戦となる可能性もある。最大で1日に3番取る形も考えられるが「僕が勝たないと意味がないので。1番でも3番でもしっかり勝てるように準備していきたい」と集中力を高めた。

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