◆テニス ▽木下グループ・ジャパン・オープン第4日(27日、東京・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園)
初来日した世界王者カルロス・アルカラス(スペイン)が、1回戦でけがした左足首の心配もなく、ベスト8進出を決めた。世界ランキング45位で、初対戦となったジズ・ベルグ(ベルギー)に6-4、6-3でストレート勝ち。
やや安定性を欠いたが、実力の差は明白だった。「(2日前に)けがした足首が心配で、少し動きが鈍かった」ことで、第1セットは両者合わせて、5回もサービスゲームを落とすブレイク合戦。サーブを主体とする男子では珍しいパターンだが、最後は、相手のサービスゲームを破りアルカラスがセットを先制した。
第2セットに入っても、アルカラスが2度、相手が1度、サービスゲームを破り、両セット合わせて両者で8度のサービスブレイクが行われる乱戦だった。しかし、ピンチになればなるほど、一段ギアを上げるのがアルカラスのすごさ。この日も超満員となった有明コロシアムで、観客を酔わせた。
次戦のナカシマ戦には「危険な選手。とてもいい試合になる。わたしがやることは、足首をケアすること。