第35回関西学生対校女子駅伝(報知新聞社後援)が神戸しあわせの村で行われ、大阪学院大が2度目の連覇を果たした。また、10月26日に仙台で行われる全日本大学女子駅伝(同)の予選も兼ねており、シード権の大阪学院大、立命大を除いた上位2校、関大と関西外大も全日本切符を獲得した。
第1区から先頭集団に位置すると、粘り強いレース展開を見せた。3位でタスキを受けた3区の山下彩菜主将(4年)が区間賞の走りを見せて、4区の古沢由奈(1年)でついに1位に立つ。そこから5区の佐内瑞希(2年)、6区の依田采巳(3年)も区間賞の走りで優勝した。
2区(3・3キロ)以外は、1区が6・9キロ、そのほかは6・5キロだった今大会。チームを率いた弘潤一監督は「ほとんど距離が変わらないので昨日までオーダーは明かさず。みんなが全日本に向かって、誰がどこにいっても走れる準備を」と、全国制覇を見据えた取り組みで大会に臨んだ。この試みも「(走った選手以外に)本当は使いたかったメンバーもいる」と話すほど、し烈な選手間競争が生まれているからこそ。3区を走った山下主将は「いつもは事前に知らされて心の準備をしていたのですが、それができないというところでみんなドキドキしていました」と話したが、そんな心境を感じさせない盤石のタスキリレー。指揮官も「“駅伝”をしてくれました」と、合格点を与えた。