フジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」(日曜・午前7時半)は28日、自民党総裁選(10月4日投開票)候補者がスタジオ生出演し討論を行った。

 自民党総裁選には小林鷹之元経済安保担当相、茂木敏充前幹事長、林芳正官房長官、高市早苗前経済安保相、小泉進次郎農相の5人(届け出順)が立候補している。

 その中でネット戦略が議論になり、同局の松山俊行キャスターから小泉氏へインターネット配信動画へのコメント投稿を巡り、陣営内で参考文例を示して応援を要請していた問題について「国民民主党の玉木代表は、他党の候補者への工作もしているのではないか?と疑わざるを得なくなる、と。しっかり検証を行い結果を公表すべきだ、と主張しています。ご自身が総理・総裁になったら、この検証を行う考えありますか?」と聞かれた。

 小泉氏は「まず今回のことについては、私を支援をする議員が他の議員から対応を求められた時に例示としてあげた中に一部行き過ぎたことがあったということで、知らなかったとはいえ、私を支援をする議員が私の総裁選のために起こしてしまったことなので、それは私の責任だと思っています。申し訳なく思っています」と頭を下げ謝罪した。

 続けて「その上で今回、その対応した議員については、政策議論にこれ以上、水を差すことはいけないという思いで担当からひきたいという申し出がありました。そして、今、その本人には殺害予告、そして、事務所の爆破予告などが寄せられている状況で今、警察とも相談をしている状況だと伺っています。今回、こういったことに至ったことは、ひいてはトップの責任ですから、私としては緊張感をもって二度と同じようなことを起こさないように陣営には徹底をさせて、最終的にそのことも含めて国民のみなさん、党員のみなさんにご判断いただけるように最後まで戦い抜いてまいりたいと思います」と述べた。

 これに松山キャスターは「今後、党の総裁になった時に不適切なネット活用があるかどうかも含めて検証していくお考えはありますか?」と尋ねた。小泉氏は「ご指摘いただいたことを受け止めて適切な説明責任を果たすのは当然のことだと思っています」と述べた。

 今回の問題は小泉氏の陣営で「総務・広報班」班長だった牧島かれん元デジタル相の事務所関係者が、小泉氏の記者会見に際し、コメント欄への投稿を陣営内にメールで要請。「ビジネスエセ保守に負けるな」といった他候補への誹謗中傷とも受け取れる文面例を共有していた。

牧島氏は「責任を感じている」として、26日に班長を辞任した。

 

◆自民党総裁選・候補(順不同)

・高市早苗

・林芳正

・茂木敏充

・小林鷹之

・小泉進次郎

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