◆大仁田厚プロレス「FMWE」第13戦「GO BEYOND」(28日、神奈川・鶴見青果市場)

  “邪道”大仁田厚が主宰する「FMWE」は28日、神奈川・鶴見青果市場で第13戦「GO BEYOND」を開催した。

 メインイベントで大仁田は雷神矢口と組んで初代タイガーマスクの佐山サトルが主宰するストロングスタイル(SSPW)の間下隼人、関根“シュレック”秀樹と有刺鉄線バリケードボード地雷爆破+電流爆破バットデスマッチで対戦した。

 ストロングスタイルの対極にある禁断の電流爆破デスマッチへ初めて挑んだ間下。リングサイドには体調不良で来場できない佐山、所用で会場に来なかったSSPWの平井丈雅代表に代わり国際部のテディ・ペルク部長が初代虎の覆面を持参し観戦した。

 試合は、間下が電流爆破バットで大仁田を殴打するなど大暴れ。さらに大仁田と共に場外で有刺鉄線バリケードへ落下し地雷を被弾。大仁田と矢口にダブルで電流爆破バットの洗礼を浴びるとギターで脳天を砕かれ大流血。椅子の上へバックドロップで虫の息に追い込まれ最後は、大仁田と矢口の椅子へのダブルブレーンバスターでたたき付けられカウント3を聞いた。

 試合後、大仁田はペルク部長へ「なんでタイガーが来ないんだ」と迫ったがペルク部長は「先生に言え!」と応戦した。さらに間下へ背中に「邪道」と書かれた自身の革ジャンを着せ「邪道軍へ入れ!自由で楽しいぞ」と勧誘した。

 まさかの邪道からのスカウトに間下は無言でリングを去ったが大仁田は「間下、間下、間下、間下!待ってるぞ!」とラブコールを送った。控室で大流血した脳天をおさえた間下は、禁断の電流爆破に「すべては本気。僕の中ではストロングスタイルも電流爆破もそういう意味で同じだと思っています」と言葉を絞り出した。大仁田からの勧誘は「ノーコメント」と沈黙。

ただ、拒否はしなかった。初代虎のまな弟子が邪道に染まるのか。今後の動向が気になる。

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