大相撲秋場所千秋楽(28日・両国国技館)

 横綱・大の里(二所ノ関)が、2場所ぶり5度目の優勝を果たした。優勝決定戦で横綱・豊昇龍(立浪)を寄り倒し。

1差で追う豊昇龍に本割では敗れたが、2009年秋場所の朝青龍―白鵬以来、16年ぶりとなった横綱同士による決定戦を制し、横綱初優勝を達成した。

 優勝後の大の里の場内インタビュー全文は、以下の通り。

 ―おめでとうございます

「ありがとうございます」

 ―横綱という最高位についてからは初めての優勝。どんな胸の内

「先場所、苦しい経験をして、もうあの経験は二度としたくないということで、稽古に励んで、今日こうやって2場所目で優勝することができてうれしいです」

 ―新横綱の場所というのはやはり相当難しかったんですか? 

「そうですね。味わったことない経験でもありましたし。はい。そうですね。はい」

 ―両横綱が引っ張る優勝争いの展開で、単独先頭で迎えた今日。昨日は相撲がありませんでしたが、どんな風に気持ちを作ってきましたか

「そうですね。帰ったら、親方に『淡々といきなさい』とアドバイスを頂いて、本割は淡々とじゃなかったですけど、はい。まぁ優勝決定戦は、淡々とやることを意識して、しっかり勝ち切ることができました」

 ―星の差1つリード。勝てば優勝というその本割、淡々ではない心の内どんな感じだった

「やっぱり、欲が出てしまった自分もありましたし、やっぱりこのままでは、終わらせないということで、しっかりと最後勝ち切ることができて、良かったですね」

 ―優勝決定戦に向かう支度部屋では、敗れた相撲の取組映像をじっと見ていた姿が印象的でした。

どんな風に気持ちを切り替えたんでしょうか

「いやもう、なすすべなく、何もさせてもらえなかったんで。もうすぐ切り替えて、花道に行って、準備することができました」

 ―優勝決定戦は、土俵際もつれて物言い。土俵下ではどんな気持ちで待っていましたか

「まぁそうですね。どうかな、という感じでしたけど、体は勝てたと思ったんで。大丈夫でした」

 ―東西に横綱が揃ったことによって、今日の優勝決定戦、横綱同士で実に16年ぶりという展開になりました

「そうですね。16年ぶりということで、こういう形で自分ら、東西横綱がこうやって引っ張って、今回9月場所が盛り上がったんじゃないかなと思いますね」

 ―これまで何度もいろんなことを1場所ごとに収穫として手に入れて、次の場所に臨んできた大の里関。横綱という立場になっての2場所目になりましたが、何か横綱とはというところを今感じていることはありますか

「いや、もうあまり考え過ぎずに、いつも通り、今まで通りを、自分をやることが全てかなと思ったんで。今回いつも通りのことをやることができたので、優勝することができました」

 ―最後の最後まで盛り上がった、白熱した土俵。今日も多くのファンの皆さんがこの国技館、そして様々なメディアを通して見聞きしていると思います。ファンの皆さんに最後の一言、お願いできますか。

「15日間、応援ありがとうございました」

 ―おめでとうございました。横綱大の里関でした。

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