大相撲 ▽秋場所千秋楽(28日、東京・両国国技館)

 西十両3枚目・錦富士(伊勢ケ浜)が、東同11枚目・朝白龍(高砂)に寄り切られ4敗目。11勝4敗で秋場所を終えた。

「ふわっと立ってしまった。右を取ればなんとかなると思ったが、相手の引きつけが強かった」と唇をかんだ。

 それでも今場所は11勝を挙げ、11月の九州場所での幕内復帰を確実とした。幕内の尊富士(伊勢ケ浜)が全休したことで、十両落ちが確実となり、1883年(明治16年)から142年続く、青森県出身の幕内力士が途絶える可能性があったが、バトンをつなげた。「青森の相撲人口が減っている。頑張ってる姿を見てもらって、相撲王国の復活を」と息巻いた。

 今場所の15日間については「悔しいよりもようやく終わったという感じ。やることはできた」と勝ち越しに納得した表情をみせた。また「1日6食、30種類のサプリメントを用意してくれている。2人の子どもを育てながら、一緒に戦ってくれている」と家族へ感謝の思いを話した。

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