大相撲秋場所千秋楽(28日、両国国技館)

 8場所ぶりに幕内に復帰した東前頭16枚目・友風(中村)が西10枚目・美ノ海(木瀬)に押し出しで敗れ、9勝6敗で秋場所を終えた。

 友風のはたきに乗じて前に出た美ノ海。

土俵際のもつれた展開に物言いが付いたが、友風の体が飛んでいたということで軍配通りに美ノ海が勝ち名乗りを受けた。「取り直しかと思って準備はしていましてけど、体が飛んでいましたからね。最後は負けましたけど、9番は上々じゃないですか。強い力士に勝っての9番ですから」と満足そうにうなずいた。

 右膝下の感覚が麻痺(まひ)している状態での土俵「もう足がパンパンですよ」と友風。血栓もたまりやすく、毎日の準備とケアには余念がないという。そんな状況でも6年ぶりの幕内での勝ち越しを決めて「自分をほめてやりたい」と胸を張った。来場所は幕内上位との戦いが待っている。友風の戦いはまだ続く。

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