タレントの梅宮アンナが1日、都内で「ピンクリボンフェスティバル2025オープニングナイト」に登壇し、自身の闘病生活を語った。

 昨年5月。

シャワーからあがり、自分の体を見たときに右胸と左胸のサイズがワンカップほど違うことに気づいたという。「更年期でこういうことが起こるのかなというのは頭によぎりました。娘に連絡して『異常だから病院に予約をとって』と言われて、その日に予約を取りました」。その結果、日本では5%程と言われている浸潤性小葉がんのステージ3Aと診断された。

 がんと診断された梅宮だったが、「私の後ろに続く人たちのために情報を残してあげた方がいいんじゃないかな」と自身のSNSを通じて闘病の様子を発信していくことを決意。「SNSのコメントは、ほぼ全部読んでいる。これは返さなきゃいけないってところで、その方のDM(ダイレクトメッセージ)にいくようにして、返すようにしています」と自身の体験を病気と闘う人に届けていることを明かした。

 闘病中も前を向き続けた梅宮だが「抗がん剤はきついです…」と本音も。体重を15キロ増やし、エネルギーをつけることで抗がん剤にも打ち勝ち、「太ったおかげで、ちゃんとスケジュールをこなすことが出来た」と振り返った。

 がん手術から約1年。今では「がんになった意味があるのではないか」と考えるようになった。「こういうことが無ければ、色々なことを素通りに行ってしまったと思う。

今まで見えなかったものや今まで感謝をしなかったものに感謝するようになったなと思います」と回想した。現時点では、右胸の再建手術は考えていない。「(右胸は)ないまま当分行きたいなと思います。まだ100%痛くないわけではないので、考えられないです。私は満足しているので、なくてもいいんじゃないって思っています」とありのままの自分を受け入れていた。

 イベントの囲み取材では闘病中の5月に結婚した世継恭規さんについて言及。「病気になると世界が本当に変わって、誰かと一緒にいたいという気持ちが芽生えました。病気になっていなかったら結婚していなかった」と幸せそうにほほえんだ。

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