◆米大リーグ ワイルドカードシリーズ第2戦 ドジャース―レッズ(1日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
「キケ」の愛称で親しまれるドジャースのE・ヘルナンデス内野手(34)が1日(日本時間2日)、ワイルドカードシリーズ第2戦となる本拠地・レッズ戦の試合前会見に出席。この日も「7番・左翼」で先発出場する“お祭り男”は今季の山本由伸投手(27)を絶賛した。
キケと由伸といえば、昨年のパドレスとの地区シリーズ第1戦で由伸が3回5安打5失点と打ち込まれた後の話が有名だ。サンディエゴ遠征中にキケがカフェに連れ出し、約2時間の気分転換。この出来事がきっかけとなり、自信を取り戻した由伸は第5戦で5回2安打無失点と好投し、その後のワールドシリーズ制覇につなげた。キケは今季チームで唯一先発ローテを守り抜き、12勝、リーグ2位の防御率2・49とエースの働きを見せた背番号18について聞かれると、賛辞の言葉を並べた。
「彼が今季どんなシーズンを送ったかを見れば(昨年との違いは)明らかだよ。自分が誰なのかを探ろうとしているわけじゃない。彼は自分が誰かを分かっているんだ。ゲームプランを持って、それを実行している。コマンドは完璧だし、今夜もそうであってほしいと思う。去年は少し、このリーグに適応しようとしていたように見えた。今年は『自分のゲームプランで行く。自分の投球をする。
自身は今季のレギュラーシーズンは93試合で打率2割3厘、10本塁打、35打点と低迷したが、ポストシーズン(PS)では通算87試合で打率2割8分3厘、15本塁打、35打点と抜群の勝負強さを見せてきた。昨年のPSも14試合で2本塁打、6打点とワールドシリーズ制覇に貢献。今季もPS初戦となった前日30日(同10月1日)のレッズ戦で3打数2安打1得点と仕事を果たした。「一番難しいのは『一日一日を大切にする』こと。現実として、今日以外に大事なものはないんだ。試合が始まれば、一球一球に集中しようとする。PSではどの一球が試合を決めるか分からないと感じていて、だからこそ、『一日一日、一球一球に集中する』という心構えが、雑音を消して自分がやるべきことに集中できる理由なんだと思う」と話した。