◆米大リーグ ワイルドカードシリーズ第2戦 ドジャース8―4レッズ(1日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・佐々木朗希投手(23)が1日(日本時間2日)、ワイルドカードシリーズ第2戦となる本拠地・レッズ戦でポストシーズン(PS)初登板。勝てば地区シリーズ進出の一戦で、4点リードの9回に5番手でマウンドに上がった。

 救援ではドジャースタジアム初登板。先頭の2番スティアに初球はメジャー自己最速の100・7マイル(約162・1キロ)。101・1マイル(約162・7キロ)直球で追い込むと、「朗希コール」の中、スプリットで空振り三振を奪った。3番ラックスもスプリットで空振り三振。4番のA・ヘイズにはさらに最速を更新する101・4マイル(約163・2キロ)を計測し、最後は遊飛に仕留めて試合を締めた。直球7球のうち6球が100マイル(約161キロ)超えと圧倒的な球威だった。

 メジャー1年目の朗希は開幕から先発ローテの座をつかみ、開幕2戦目の東京Dで行われたカブス戦でデビュー。8試合に登板して1勝1敗、防御率4・72をマークしていたが、日米通じて自身初の中5日で先発した5月9日(同10日)の敵地・Dバックス戦を最後に右肩痛を訴えて負傷者リスト(IL)入り。長期間のリハビリに突入した。

 8月には3Aで実戦復帰したが、先発では5試合で0勝2敗、防御率6・75と調子が上がらなかった。ドジャースは大谷、山本ら先発陣が充実していたこともあり、朗希を今季限定で救援に転向させることを決断し、右腕は今月18日(同19日)と21日(同22日)に3Aでリリーフ登板。2試合連続で1イニングを無安打無失点で封じ、24日(同25日)にメジャー復帰した。

同日の敵地・Dバックス戦でメジャー初のリリーフ登板。最速99・8マイル(約160・6キロ)を計測し、1回を2奪三振でパーフェクト救援を披露した。

 自身初の中1日のテストとなった26日(同27日)の敵地・マリナーズ戦でも1回1安打無失点2Kと圧巻の投球。2死から23年WBC準決勝(メキシコ戦)で対戦していた1番アロザレーナには100・1マイル(約161・1キロ)直球を左中間に運ばれ、フェンス直撃の二塁打とされたが、メジャー最多60本塁打のローリーとの初対決ではスプリットを3連投。ア・リーグのMVP候補から空振り三振を奪ってピンチを脱した。

 後半戦になってからチームではブルペン陣の不振が続いており、PSでは普段は先発のシーハンらもリリーフ待機する中、朗希には救世主として期待がかかっている。

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