プロレスリング・ノアは2日、都内で記者会見し10・11両国国技館の全対戦カードを発表した。
第7試合のスペシャルタッグマッチで来年1・4東京ドームで引退する新日本プロレスの棚橋弘至が参戦し「ALL REBELLION」清宮海斗と初タッグを結成。
今回の一戦は、清宮が新日本の9・28神戸大会へ足を運び棚橋にリング上でタッグ結成を直談判し実現した。会見で清宮は棚橋に出場を要求した理由を「棚橋選手は他団体ではあるんですが、自分の中では外せないピースだと思ってますし、一番は初めて対抗戦で試合をした時に非情さだったり、戦いの厳しさだったり、またそれから試合を何度かさせていただいて、そのときにも棚橋さんの人間としての大きさというものを感じさせていただきましたので、自分にとってはすごく特別な思いがある選手というのは確実です。最後にNOAHのリングに棚橋弘至を刻んでいただきたいと思ってます。自分としては引退される前に棚橋さんを直接超えられなかったという心残りはあるんですけど、ここはもっと広い視野でプロレス界、プロレス史、そういう観点から見て、自分と棚橋さんのタッグ。ここで新たな化学反応を起こしてやろうと思ってます」と説明した。
続いてこの日の会見を欠席した棚橋のVTRメッセージが流れ、この一戦へ「丸藤選手とは何度も戦ってきましたし、拳王選手は初対決。ちょっくら楽しみにしてます」とコメントした。この発言に清宮は「丸藤さんとは何度も試合をしてて、拳王さんとは初タッグ。自分のことは何も触れてないですよね。まあまあ、いいんです。あとはリング上で。
さらに対戦する丸藤、拳王組について「丸藤さん、拳王さん、仲が悪いんですよ。でもトムとジェリーみたいなものだと思ってるんで、気を引き締めて臨みたいと思います」とコメントすると、途中で呼ばれてもいないのに拳王が乱入し「何言ってんだ? お前」と迫ると「何しに来たんですか?」と清宮は立ち上った。拳王は「お前うるせえんだよ。お前な、よくな、棚橋とタッグ組めるな、こういう状況で。お前知ってんのか? GHCジュニアがあんなぞんざいに扱われた張本人だぞ」と突きつけると、棚橋のVTRコメントに「さっきの棚橋のコメント見て言いたいことだらけだ。拳王とは初対決? ナメてんのか? ALL TOGETHER AGAIN、俺その時、棚橋と戦ってるわ」と2023年6月9日に両国国技館で拳王は青柳優馬、オカダ・カズチカと組んで棚橋、宮原健斗、清宮と対戦したことを振り返り「コロナ禍でプロレスファンがプロレスロスになってるこの大会、プロレスでみんなを元気づけようとした大会。俺は昨日のことのように覚えてるよ。お前も覚えてるだろ? あの時、棚橋と組んで俺と戦った。俺と棚橋、その時に戦った。それも忘れてる社長と何でお前組むんだよ? 何か面白いか? そんなんでお前らタッグチーム、おい。
清宮が「覚えてますよ」と返すと「覚えてるならタッグパートナーに言っとけよ。お前はプロレスで日本中のプロレスファンを元気にさせるための大会、なんで忘れてんだ?」と拳王が激高したが清宮は「しょうがないですよ、人間だから。そういうときだってあるじゃないですか。忙しかったんですよ、たぶん」とコメントが迷走。これに拳王は「俺と丸藤君はないと思う。だがな、清宮と棚橋弘至、お前ら頭のスカスカタッグ。10・11、俺が清宮じゃねえぞ。棚橋弘至を倒してやるよ。何も言い返せないのか? 何か俺は待ってるぞ。しゃべってくれよ。
これに清宮は「みんな同じなんですよ。俺だって俺のやり方でNOAHを盛り上げようとしてるんですよ」とさらに迷走すると拳王は「いや、ちょっと待ってくれ。もうそろそろ放送事故が起きそうなので、俺はこのへんで失礼します」と白昼の表参道へ消えた。
拳王がいなくなった会見場で清宮は「もうホントあとは自分と棚橋さんの最後のタッグをこのNOAHに刻み込みたいと思ってますので。自分が命を懸けて棚橋さんをNOAHのリングにご案内します」とつぶやいた。
◆10・11両国大会全対戦カード
▼GHCヘビー級選手権試合
王者・KENTA VS 挑戦者・マサ北宮
▼GHCジュニアヘビー級選手権試合
王者・高橋ヒロム VS 挑戦者・Eita
▼スペシャルタッグマッチ
棚橋弘至、清宮海斗 VS 丸藤正道、拳王
▼スペシャルシングルマッチ
藤田和之 VS 鈴木みのる
▼GHCジュニアヘビー級タッグ選手権試合
王者組・ドラゴン・ベイン、アルファ・ウルフ VS 挑戦者組・ダガ、小田嶋大樹
▼タッグマッチ
杉浦貴、シュン・スカイウォーカー with OZAWA VS 遠藤哲哉、HAYATA
▼NOAH vs WWE/NXT
ジャック・モリス、佐々木憂流迦 VS チャーリー・デンプシー、ハーレム・ルイス
▼タッグマッチ
ガレノ、晴斗希 VS 征矢学、菊池悠斗
▼シングルマッチ
宮脇純太 VS カイ・フジムラ