◆男子プロゴルフツアー バンテリン東海クラシック 第2日(3日、愛知・三好CC西C=7300ヤード、パー71)
75位で出た石川遼(カシオ)が前半を大会記録に並ぶ29で回る7バーディー、1ボギーの65をマークし、5アンダーの11位に急浮上した。トップとは3打差。
1、2番の連続バーディーで波に乗った。4番で第2打をピン右手前50センチにからめ、5番パー3は5メートルのスライスラインを沈めた。7番でも第2打を1メートルに運ぶと、8番パー3では10メートルのバーディーパットをねじ込み、自然とガッツポーズが飛び出した。
「18ホールって本当に長いし、一打一打70打前後打つわけだから、目の前の状況に対応していくということを積み重ねていくことになる。過去がどうだったかっていうのは関係ない。その瞬間瞬間で正しい選択、ジャッジをしていくこと。だから後半の方が大事だと思ってプレーしていた」
11番はティーショットを左バンカーに入れた。大きくフックをかけてグリーンを捉えると、20メートルから2パットでしのいだ。
とはいえ、総じて明るい材料が多い1日だった。ダウンスイングでクラブのフェースが開き気味になっていた点を、第1ラウンド後に練習場で修正した。前日は14ホール中4ホールにとどまったフェアウェーキープがこの日は10ホールに増え、71・429%は全体1位。グリーンを外したのも1ホールだけでパーオン率は94・444%、平均飛距離329ヤードを含む主な項目で1位をそろえるなど、いい流れで大会を折り返した。
「すごく楽しみ。昨日のスコアからいくと予選カットラインで戦っていく一日になるかなと正直思っていた。前半からいいショット、いいパットを続けられて、少しずついい内容にはなってきている。
2週前のANAオープンではプレーオフの末に敗れた。2009年以来16年ぶりの大会制覇と今季初優勝へ、3打差を追う。