巨人のドラフト1位・石塚裕惺内野手(19)が3日、ファーム日本一とCSでのメンバー入りに意欲を示した。4日の中日とのファーム日本選手権(サンマリン宮崎)に向け、現地で全体練習に参加。

「短期決戦は本当に熱の入り方も違うと思うし、一戦一戦しびれる戦いになっていくと思う。(その舞台に)立てるなら立ちたい」と静かに闘志を燃やした。

 1年目の今季は2軍で55試合に出場し、打率3割2分7厘。出塁率と得点圏打率は共に4割超と高卒新人離れした対応力を見せ、2年ぶりのイースタン・リーグ優勝に貢献した。ファーム日本選手権で勝利に導く活躍を見せれば、球団史上初となる高卒新人野手のCSメンバー入りに近づく。右脇腹痛で離脱していた吉川の1軍合流が見込まれるなど、争いは激しいが「自分はやるべきことをやるだけ。あまり深く考えていないです」と至って冷静だ。

 16年のファーム日本選手権では岡本が本塁打を放ち、最優秀選手賞に輝いた。憧れの先輩も通ったスターの登竜門。「やってきた以上のことは出ない。ファームだけど日本一を決める経験もあまりないので、できることをしっかりやって、なんとかチームの優勝に貢献できたら」と地に足を着けて臨む。「一日一日がレベルアップするために大事な時間となっている」と、日々の充実を感じている石塚。

中日に勝って9年ぶりの日本一に輝き、勢いに乗ってCSの舞台を狙う。(臼井 恭香)

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