プロボクシングの第82回東日本新人王トーナメント決勝戦(11月3日、後楽園ホール)の発表会見が4日、都内で行われ、各階級で勝ち残った選手たちが決意を語った。
ミドル級では、6月にウエルター級で世界挑戦した佐々木尽(24)の弟・佐々木革(かく、20)=ともに八王子中屋=が、ジュディ・クレッグ(30)=リングサイド=と対戦する。
9月の準決勝で元WBO世界ミニマム級王者・谷口将隆(31)の弟・裕紀(29)=ともにワタナベ=に3―0の判定勝ち。3月のプロ3戦目では、1分間最強を決める格闘技イベント「ブレイキングダウン」で人気選手だった「ポーランドの刺客」ことパヴェウ・ナツキ(ワタナベ)を4回TKOで下している。
決勝の相手は身長189センチ。175センチの佐々木は「けっこう強そう」と第一印象を語ったが、「(強い相手)じゃないとやる気がで出ない。今までで一番練習でもやる気が出ている。やっとちょっと本当の相手が出てきてくれた」と闘志を燃やした。準決勝の後、兄からは「ボロクソに言われた。パンチがない、KOを狙え、もっと魅せるボクシングをしろ、おれだったらあんなにつまらないボクシングはしない」とダメだしをされた。2戦連続でKOから遠ざかっているが「しないとやばいですね。KOして胸を張って歩きたい」。
◆第82回東日本新人王決勝戦対戦カードとひとことコメント
【ミニマム級】
京屋勇気(ワタナベ、7戦5勝4KO1敗1分け)※対戦相手負傷により不戦勝「東日本新人王として責任を持って全日本新人王を取りたい」
【ライトフライ級】
片渕龍太(KG大和、6勝4KO)「強い自分を見せられるように頑張る」
加藤准也(三谷大和、1勝1KO2分け)「全日本になることがまず一つの目標。しっかり勝って全日本につなげたい」
【フライ級】
鈴木丈太朗(帝拳、3勝1KO1敗)「去年からここに来るためだけに練習してきた。勝てると思う」
国田虎之朗(セレス、2勝2敗)「たくさんの人に支えられて試合してきた。しっかり過去最高に仕上げて優勝したい」
【スーパーフライ級】
布袋聖侑(大橋、3勝1KO1敗2分け)「昨年の借りを返しに来た。サポートしてくださった方に結果で恩返ししたい」
矢野貴丸(角海老宝石、4勝1KO)「この1年、トーナメントに向けてしっかり準備してきた。あとは勝つだけ」
【バンタム級】
菅谷翔太(KG大和、6勝5KO1敗)「新人王予選はすべてKOだった。今回も倒してMVPを取ります」
林勇汰(T&T、4勝2KO1分け)「ベルトを目指してボクシングを始めた。まずは日本ランカーを目指す」
【スーパーバンタム級】
八谷洋平(RK蒲田、9戦6勝5KO2敗1分)「昨年から新人王を目標にして頑張ってきた。この年(36歳)でやらせてもらっているのは周りの人のおかげ。感謝忘れずに勝ちにいきたい」
佐藤誠市(角海老宝石、7戦5勝2KO2敗)「今年は新人王を獲るためにやってきた。圧倒して優勝したい」
【フェザー級】
謝花海光(M・T、3勝1KO)「今回の決勝も大好きな先輩に追いつき追い抜くチャンス。
亀田昇吾(ワタナベ、2勝2KO)「母校である作新学院の気持ちの強さを武器に、ワタナベで磨き上げたテクニックを披露する。圧倒して勝っていきたい」
【スーパーフェザー級】
岡田幹太(FLARE山上、3勝1分け)「試合ではしっかり練習の成果を100%発揮して相手を上回れるように頑張る」
保谷勇次(三迫、4勝1敗)「圧倒する。全日本に行くのはボクです」
【ライト級】
出畑力太郎(マナベ、4勝3KO)「残り1か月を切ったが練習を頑張って万全な状態で試合に臨みたい」
リュウ・チャーウェイ(渡嘉敷、4勝4KO1分け)「試合では後悔のないよう全力を尽くす。応援してくださる方に来てよかったと思ってもらえるようなボクシングをしたい」
【スーパーライト級】
磯谷広太(輪島功一スポーツ、3勝)「約1か月練習して仕上げて、父と兄が獲れなかった新人王を取ります」
落合昭斗(一力、3勝1KO2敗)「磯谷選手と、一番レベルの高い試合を見せたい」
【ウエルター級】
カドカ・ダルシャン(RK蒲田、2勝2KO)「新人王を取る目標で次は石井さんと戦う。自分と自分の国ネパールのために頑張りたい」
石井竜虎(渡嘉敷、4勝4KO1敗1分け)「ボクシングにすべてをかけてきた。早く試合がしたい」
【ミドル級】
ジュディ・クレッグ(リングサイド、2勝1KO)「ヨロシクオネガイシマス」
佐々木革(八王子中屋、5勝2KO)「絶対にKOたい。試合が一番最後なので盛り上げます」