ヤクルト・嶋基宏ヘッドコーチ(40)と、杉村繁打撃コーチ兼スコアラー(68)が今季限りで退団することが4日、分かった。嶋コーチは、楽天を戦力外となった19年オフにヤクルトに移籍。

22年に現役を引退し、23年から1軍バッテリーコーチ、24年にヘッド兼バッテリーコーチとして高津監督を支えてきた。

 5位に終わった昨季終了後、自身の進退について悩んでいた中で強く慰留してくれた指揮官への思いもあって残留。しかし、3年連続Bクラスに沈んだことに加え、高津監督も退任するにあたり、自らも引責辞任する意思を固めたとみられる。

 一方の杉村コーチは、14年から1軍打撃コーチに就任した。選手を飽きさせない指導方針を基に、ソフトボールを使用して行うティー打撃など、数多くの打撃練習法を発案。現役時代に日米通算2730安打をマークした青木(現GM特別補佐)、通算311本塁打の山田、令和の3冠王・村上らチームの主軸を担ってきた強打者の育成に尽力してきた。

 早ければ週明けにも池山隆寛新監督(59)の就任が正式発表される見込み。コーチ陣の刷新も行い、来季に向けた組閣も着々と進められそうだ。

 ◆嶋 基宏(しま・もとひろ)1984年12月13日、岐阜県生まれ。40歳。中京大中京を経て、国学院大に進学。2006年大学生・社会人ドラフト3巡目で楽天に入団。

13年に球団初のリーグ優勝と日本一に貢献。10、13年にはベストナインとゴールデン・グラブ賞を受賞。19年オフに楽天を戦力外となり20年にヤクルト移籍。22年限りで現役引退。通算1441試合で打率2割4分、26本塁打、315打点。右投右打。179センチ、84キロ。

編集部おすすめ