◆米大リーグ 地区シリーズ第1戦 フィリーズ―ドジャース(4日、米ペンシルベニア州フィラデルフィア=シチズンズバンクパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が4日(日本時間5日午前7時38分開始予定)、地区シリーズ第1戦の敵地・フィリーズ戦のスタメンに「1番・投手」で名を連ねた。大谷がポストシーズンで登板するのは初めて。

メジャーのポストシーズンで投手、それ以外のポジションでそれぞれ1試合以上スタメン出場するのは初で、投手が5番以上の打順に入るのも史上初だという。

 いよいよ待ち望んだ舞台がやってくる。メジャー8年目にしてようやくたどりついたポストシーズンのマウンド。前日3日(同4日)の会見では「今はすごい楽しみにしています。もちろん緊張することもあると思うけど、シーズンをこれまで勝ってきて、またあした(第1戦で)プレーできることに喜びを感じている。健康な状態でまたあしたプレーできる状態を迎えられれば、それは自分にとって幸せなことだと思う」と心境を口にしていた。

 レッズとのワイルドカードシリーズは2連勝で突破したドジャース。大谷は第1戦で初回先頭弾を放つなど2本塁打を放って勝利に大きく貢献すると、第2戦も1点リードの6回に適時打を放って試合を決めた。フィリーズはナ・リーグ東地区王者。レギュラーシーズンではドジャースの93勝を上回る96勝を挙げ、今季の直接対決でも2勝4敗と負け越した難敵だ。56本&132打点のシュワバー、MVP2度のハーパーら強打者がそろうが、レギュラーシーズンで6月から14試合に登板してきた大谷が、投球回制限などを解除し、挑んでいく。

 フィリーズの先発は、クリストフェル・サンチェス投手(28)。

今季は32登板で13勝5敗、防御率2・50と安定した投球を見せた左腕だ。大谷は今季、6打数1安打で5三振。4月6日に対戦した際には3打席連続三振に抑え込まれ、9月16日に対戦した際も1打席目に二塁への内野安打を放ったが、2打席目からは2打席連続三振を喫した。通算でも16打数4安打の打率2割5分、本塁打&長打なしと苦しめられている。

 地区シリーズは5試合制で、3戦先勝。短期決戦とあって、第1戦は大きな意味を持つ。前日の会見では「チーズステーキがすごくおいしいクラブハウスだなと毎回思っています」とジョークを口にするなどリラックスモードだった大谷だが、投打の二刀流で大一番に挑む。山本由伸投手(27)は8日(同9日)に本拠地で行われる第3戦で先発予定。佐々木朗希投手(23)はブルペン待機し、場合によってはセーブシチュエーションでの登板もありそうだ。

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