巨人は22日、岡本和真内野手(29)が今オフにポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦することを容認したと発表した。都内で会見を開き、吉村編成本部長と岡本が出席した。

巨人では19年の山口俊、20年の菅野智之に次ぐ、3人目の同制度によるメジャー挑戦の容認。手続き開始となる11月1日以降にポスティングを申請する。以下は会見での一問一答

 (あいさつ)「この度ポスティングシステムを利用して、MLBに挑戦させていただくことになりました。この決断を尊重して背中を押してくださった山口オーナー、阿部監督、チームメイト、球団関係者、そして、いつも温かく応援してくださるファンの方に感謝してます。ありがとうございます」

 ―球団から容認されて今の気持ちは

 「山口オーナーと話をさせていただいて、本当に快く送り出してくれるというか、『頑張ってくれ』と話していただいて、ジャイアンツでこれまでポスティングで海外に挑戦するのは数少ないことなので、それを許可していただいたことにすごく感謝しています」

 ―いつから話し合いを

 「ずっと行きたいといってる状態で、1軍で試合に出るようになってから交渉? の場でそういう気持ちはありますって話させてもらっていました」

 ―メジャーという舞台への憧れ

 「やっぱりすごくレベルが高い。僕もここでプレーしたいなって気持ちで常にやってきましたし、ここでプレーしたいってそういう気持ちもありながら頑張ってきたというのはあります」

 ―交渉はここから始まると思うが理想は

 「本当になくて、僕、どこでもうれしいです」

 ―どんな活躍を

 「まだこれからどうなるかわからないですけど、しっかりと準備して、まずは11月に(侍ジャパンの)試合があるので、それをしっかり準備していきたいと思います」

 ―憧れから目標に変わったのは

「憧れでもありましたけど、そういう舞台に行ける選手になりたいという、行って戦える選手になりたいと思ってグラウンドに立っていますし、そういう気持ちは変わらず、ずっと持ってました」

 ―23年のWBCの活躍で手応えも

 「いや、全く何も感じてないですし、まだどうなるかわからないんですけど、そこで戦うとなった時に厳しいとは思うんですけど、どれだけ戦えるのか勝負したいなと思います」

 ―来年のWBCは

 「選んでもらえたらうれしいなって思っています」

 ―阿部監督からは

 「阿部さんには(監督)就任の時から僕がMLBでプレーしたいと話させてもらってましたし、その中で、チームプレー、チームのためにどれだけ自分がやれるか、それだけ思って戦ってくれと就任した時に言われたので、その気持ちは変わらないですし、チームの監督としては痛いけど、個人としては応援してるってこともずっと言われたので、そういう話はさせてもらいました」

 ―挑戦を正式に話したのは今シーズン終わってからか

 「終わってからです」

 ―ファンへ向けて

 「どんな時も温かい応援をしてくれましたし、すごく勇気をもらったので、いつもありがとうございますと思っています」

 ―チームメートと話は

 「坂本さん、長野さん、丸さん、田中将大さん、先輩方に少し話はさせてもらいました」

 ―坂本とはどんな言葉を

 「チームも決まっていないですしどうなるかわからないですけど、『おまえともう野球できへんのか』って。まだわからないですって話はしたので」

 ―巨人で日本一ならず心残りも

 「それが一番あります。日本一になりたかったですし、それはいつも思ってましたし、その景色は見たかったなってすごく思ってます」

 ―そういう中で渡米する

 「難しいですね、そこは本当に日本一にできなかったので申し訳ない気持ちもある中で僕としてもMLBで勝負したい気持ちが強くて、どっちが強いというのはないので。ただ、勝負したい気持ちがあったので」

 ―メジャーで日本人内野手があまりいない。覚悟や準備は

 「もちろん厳しい世界だとわかってますし、日本に残った方がいいとか厳しい声もあるでしょうし。それは本当に自分が行ってみないとわからないですし、やってみないとわからないので、そういうのも承知の上で勝負したいなって思いです」

 ―球団と話して今後に向けてメッセージなど

 「やっぱりジャイアンツから行って、活躍してほしいって思いを言っていただいたので、本当にそれも感じながらというところを忘れずに頑張りたいなと思います」

 ―巨人で4番。そこで成長したところは

 「やっぱり入団してからテレビで見ていたスーパースターたちがたくさんいて、その中で争ったり、厳しい戦いがあったと思います。

そういう部分で厳しさもありましたし、こういうチームに入団して野球をできたのではなかなかないことだと思います。1軍に定着してからも4番というポジションでチームの勝敗を背負ってやってきましたし、そういう経験は僕にとって良かったなと思います」

 ―今季はけがもあった。メジャーを掲げた中で、けががあって考え直したりすることはあったか

 「気持ちとしては変わらなかったですね。ただ、けがが思ったよりひどかったのでその部分で自分のスイングができるかとか、ちゃんと治るのかとか不安はありましたけど、そこで断念するって気持ちはなかったです」

 ―米国で楽しみなこと、食べ物とかは

 「まじで、あんまりないです。すみません」

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