中央競馬の総決算、第70回有馬記念・G1は28日、中山競馬場の芝2500メートルで行われる。天皇賞・秋、ジャパンCに続き、秋の古馬王道路線のG13連勝を目指す櫻坂46の武元唯衣(23)の本命はミュージアムマイル。

JRAの元調教師を祖父に持ち、競走馬が身近にいる環境で育ったアイドルが、同馬に今年3度目の本命で的中締めを狙う。

 今年はたくさん競馬に関わることができました。いろんな角度から、競馬について発信することは私がやりたかったことの1つ。スポーツ報知さんで何回も予想をさせていただき、家族も喜んでいて、ファンの方々からも温かい声をいただくことができました。少しは恩返しできた1年だったのかなと思います。

 予想デビューした昨年の有馬記念は◎ドウデュースが取り消しに。今年はリベンジとともに、秋に予想した4回で、1着馬を本命にできていない悔しさを晴らしたいです!

 有馬記念はファンの思いが乗るレースで、一年を通して応援してきた馬が輝く舞台。ということで、私は日本ダービー、天皇賞・秋で本命にしたミュージアムマイルに“三度目の正直”を期待します!

 理由は応援してきたからだけではありません(笑)。やっぱり右回りがすごく上手で、前走も得意ではない左回りで、あそこまでの走りをしてくれたので、中山ならもっとすごい!って思いました。ジョッキーは先週、朝日杯FSを制したCデムーロ騎手。親戚に話を聞くと担当者はカペラSで強い勝ち方をしたテーオーエルビスと同じ方。人の流れも来ています。

人馬の実力と馬の得意分野が合わさったときに少し長い?と思われている距離も克服できるはずです!

 有馬記念の連覇ってなかなかないですけど、これまでも○レガレイラはドラマを背負いすぎている(笑)。伝説になっていく馬だと思うので、あっさり勝つことがあるかもしれません。

 実は▲ダノンデサイルと、3頭の勝負になるのではと思って予想しました。ジャパンC(3着)は海外帰りで少し評価を下げましたが、レース後には「本当にスイマセン。やっぱりあなたはダービー馬ですよね」って(笑)。レガレイラの強さも知る戸崎騎手はライバル視して乗るはず。その駆け引きにも注目しています。

 ここからは応援の思いも込めながらですが、今回が引退レースになる★ジャスティンパレス。リーディングトップの杉山晴厩舎の△エルトンバローズは、昨年のマイルCSで生涯一の的中を届けてくれて、想像以上の強さを見せてくれるからファンになった馬。有馬でも十分に可能性があると思っています。△アドマイヤテラはカラ馬でゴールを先頭で駆け抜けたジャパンCを見て胸がキュッとなって、そのリベンジが見たいと思いました。

 最後に△コスモキュランダは、テレビや取材、ファンにもずっと推しを公言してきました。

一目ぼれって感じで好きになることはあまりないけど、皐月賞でカッコイイって珍しく一目ぼれ。推しが有馬記念を走る日が来る―。こういう思いを託すのもグランプリならではの楽しみ方ですよね。

 ◆武元 唯衣(たけもと・ゆい)2002年3月23日、滋賀県生まれ。23歳。20年10月から櫻坂46のメンバー。野球は巨人ファン。祖父が栗東の元調教師で、親戚には厩務員などの競馬関係者が多い。思い出の有馬記念は、けがから復帰した武豊とともに復活Vを飾った23年のドウデュース。うま年生まれで、年女となる26年の目標は「競馬の仕事をもっとできるようになりたい」。

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