◆第70回有馬記念・G1(12月28日、中山競馬場・芝2500メートル、良)

 2025年の中央競馬を締めくくるグランプリは16頭立てで行われ、クリスチャン・デムーロ騎手が騎乗した3番人気のミュージアムマイル(牡3歳、栗東・高柳大輔厩舎、父リオンディーズ)が、直線で差し切って勝利。今年の皐月賞に続くG1・2勝目を挙げた。

勝ちタイムは2分31秒5。

 昨年10月のデビュー2戦目で勝ち上がると、続く黄菊賞を楽勝。朝日杯FSでも2着と早くから世代上位の能力を見せた。今年は報知杯弥生賞で4着に敗れたものの、ジョアン・モレイラ騎手とコンビを組んだ皐月賞を勝利。日本ダービーは6着と苦杯をなめたが、秋初戦のセントライト記念を快勝し、古馬との初対戦となった前走の天皇賞・秋は同じ3歳馬のマスカレードボールに続く2着と好走。今回は500メートルの距離延長にも対応し、中山での大一番を制した。3歳馬の勝利は昨年のレガレイラに続き23度目となった。

 Cデムーロ騎手は先週の朝日杯FSをカヴァレリッツォで勝っており、2週連続のG1制覇。昨年の有馬記念はシャフリヤールに騎乗し鼻差2着で、雪辱を果たす勝利となった。

 2着は12番人気のコスモキュランダ(横山武史騎手)、3着は2番人気のダノンデサイル(戸崎圭太騎手)だった。

 クリスチャン・デムーロ騎手(ミュージアムマイル=1着)「ホント、うれしいよ。(今回の短期免許の)ラストデーに勝ててよかった。

昨年のリベンジができてうれしい。(2着で)レガレイラに夢を絶たれたけど、今年は夢をつかむことができた。(作戦は)ダノンデサイルが一番の強敵と思っていて、デサイルの後ろでレースをした。4角でデサイルが進路をつくってくれるだろうと信じていたが、進路ができた。70周年の有馬記念。そのような時に勝ててうれしい」

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